2014.07.09
田中前の家のこと
震災後に避難していた倉庫(豪邸!)を解体することになり、代わりに住むところが見つからず、当時大変困っていました。
住宅が極端に不足していてアパートも見つかりませんでした。
大人4人でしたが 会長もばっぱも それなりに高齢者の域でコンクリートの階段2階以上は心配でした
そのときに一軒家を貸してくださったのが、田中前の家の家主さんでした。
おかげさまで約2年間 田中前の家のお世話になり、本郷に戻ることになりました
家主さんに報告をしましたら
「家に住んで風を入れてくれてありがとうという」という内容の お手紙をいただきました。この手紙のことは生涯忘れられないと思うありがたいものでした。
家がかたづいて いよいよ離れるとき、みんな同じ気持ちになりました。
田中前の家を離れがたいなんとも言えない気持ちです。
おれは最後にここを出るといった会長を すっかり片付いた家に迎えに行きましたら まだ草をとっていました。
そして じゃ行くよ
と言ったら 家に、深く頭を下げていました。
本当にお世話になりました。田中前の家に家族はみんな 涙が出るような思いで離れました。
そのあと引っ越したことを親戚やご近所の親しい方に報告し
会長は得意の「どや節」を唄いました
会長もばっぱも元気で自宅に住むことが叶い ご先祖様のお仏壇も入り、少しほっとしています
親戚の皆さんにも、とても喜んでいただきました
それにつけても
あの一番大変だった時期にお世話になった【田中前の家】に何度もお礼を言いたくなります。
大事な家を快く貸してくださり、ありがとうございました。感謝