お客様の声 ハロー斉吉セット

2008.09.01

さんま特別号

さあ いよいよ さんまの季節です。
8月16日 斉吉魚問屋を宿にしている各船が気仙沼港を出港していきました。
第63幸漁丸 第18栄保丸 第1栄丸 第28豊清丸 地元の船頭さん 漁師さんが活躍している船です。他にもたくさんのさんま船が斉吉を宿にしています。
船は7月から艤装(ギソウ)といってさんま漁の道具に切り替えます。さんま船の大きい特徴は右舷と左舷両方に並ぶたくさん電球のついたさおです。
漁場まで走り、夜の操業になります。船頭さんの指示でさんまの群れの上に船を停泊させ片側のライトを全部点けさんまを光に集めます。その後、反対側のライトは消したままその下に棒受け網を仕掛けます、片側に点けていたライトを一斉に消し、棒受けあみ側のライトを点けます。さんまは一気に棒受け網側へ移るのです。この海面が盛り上がるほどのさんまの様子は 海の豊かさ、威力を感じる瞬間と言います 網を手繰り寄せ、さんまを船に引き上げます。このとき技術とチームワークでちょうど良く氷とさんまを混ぜながら魚槽に入れていきます。鮮度の決め手となる大事な場面です。
今世界的に油が高く漁業は大きな打撃を受けています。船頭さんは、船主さんと相談し、電球の数を減らしたり、漁場までの船の走行の仕方、水揚げ港までの距離、漁に出る回数 様々なことを工夫しています。将来もさんまをとり続けたいからです。
鮮度を大切にするスピード勝負の作業です。沖に出ていく、船の勇姿は、船頭さんの気概と重なり、本当にかっこいいと思うのです。何より、鮮度抜群のさんまを大漁することに、まさしく命がけで働く誇りが伝わってきます。

さんまが届いたら まず塩焼きの分をとって、多めに塩をしてください。できれば焼く2時間くらい前がいいです。 お刺身もぜひお試しください。ねぎやしょうがのみじん切りも合いますが、カボスやレモンの果汁を絞るのも美味しいです。あまりきれいにおろせなくても、味噌少しとねぎと一緒に包丁で荒くたたいて【なめろう】という手もあります。【なめろう】は残ったら、おわんに入れて熱湯を注ぎすこしのお醤油で味をつけるとさんまから出汁がでて美味しいお吸い物ができます。
どうぞ余すところ無くお召し上がりください。

               

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