お客様の声 ハロー斉吉セット

2009.08.01

西之前 八幡丸定置網漁

【気をつけらいんよ】「だいじょうぶです」【あんだ元気良いねぇ】「はい ありがとうございます」ついに長い間の希望だった定置網漁につれていってもらいました。気仙沼市唐桑地区 鮪立 大正時代はじめには定置網漁を行っていたという記録が残る 旧家 西之前 八幡丸さんです。楽しみで前の晩はほとんど眠れません、朝暗いうちに番屋に挨拶に行きました四時の出港ですが、三時三〇分には乗組員のみなさんは全員準備万端整っていました。出港してどれくらい走ったでしょうか。
初めは嬉しくてたまらず、船の先端に乗って 波のなぐら(うねり)を超えながら外洋に出る景色を満喫していました。漁場に到着 作業がはじまると、ずっと続くなぐらに 私は船のヘリにしゃがみ込んでしまいました。もうすでに乗船のときの元気はありません その後は ほとんど動くことさえできないのに、漁師さんたちはみんな、まるで陸の上で仕事をしているように、自由自在です。小さい船に乗り移ったりするのも地続きを歩くかのような自在さです。2艘で両側から6人ずつで網を手繰りイワシを生きたまま、洋上の大きな円形の生簀にいれていいきます。なぐらは相変わらず大きく、海に浮かぶ、生簀の丸い大きな枠が45度の傾斜で目の前に迫るように見える時もあります。それでも漁師さんは、なぐら の揺れにリズムが合っていて まるで平気、機敏でチーム力抜群 さまざまな道具を操ります。私など魚がくる様子を覗くことさえできずにしゃがんだままです。作業中 漁場には、生きたイワシを買いに来る小型漁船もいます。先にカギの付いた長い竹の棒で相手の小型船を離れないようにひきよせておいてタモで一掬い、渡します。そのタモに1000円入って却ってきます。ここは大海原の漁場でありながら、生きイワシ直売所です。大型のカツオ一本釣り船には、バケツ100杯ものイワシの生き餌を渡します。古くからカツオ漁で栄え 日本一を誇る気仙沼のカツオを支える、イワシです。2か所の網を揚げ、鮪立漁港に戻り やっとのことで陸に上がりました、【秋は鮭とっから、まだ だいん】と大きな声をかけてくれました。漁師さんは強くて優しい、【すごい】の一言です。

               

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