2012.07.05
ばっぱの台所
元気な おじいさんやおばあさんの活躍は、その家だけでなく 地域の宝だなあと感じます。
私たちなど 到底及ばない 働きを 重ねています。
長い間のご苦労を 余裕の笑顔で語る様子が 何とも 嬉しく、誇らしい感じがします。
斉吉にも 75歳の ばっぱ が居ります。
今20歳を過ぎた 孫たちが 小さい頃から 「ばっぱ! ばっぱ!」と呼びました。
他所もそうだと思いますが 斉吉でも ばっぱ は家の中心です。
廻船問屋をしていたころからの習慣で 人を見ると 食事の時間を 心配し、つまらないものしか ないのに ご飯を一緒に食べるように 勧めます。
おかずは一度に どっさり作り すぐに近所や 誰かに あげたくなります。
作ったものは 「いいかげん」が取り柄で とびきり素晴らしいわけではないのですが、みんなが健康で 美味しいと言ってくれるのが 作り力(つくりじから)だと言っています。
ばっぱの台所は すっきり片付いていることなど あまりなく やりかけの仕事の途中に また何かが起こり 誰かが来る 一日中そんなことの繰り返し。
子供たちは 学校や 野球から 戻ると ずっと寝るまで、台所におりました。
ご飯を食べたり 話をしたり けんかをしたり の連続です。
斉吉では 大人もそこにいて ずっと仕事の話をしておりました。
子供たちが 外から入る台所のカギに「最高の台所」と書きました。
片付かない混雑ぶりが 他に無いからということだと思うのですが、台所の最高責任者 ばっぱ は 素敵な称号 をもらったと自慢気でした。
震災後 は 台所がとても狭くなり 本来のパワーを発揮できないでいましたが、 ばっぱの台所 こそ 「斉吉のへそ」のような気がしています。
ですからまた 新しい「ばっぱの台所」の準備をしています。
みんなが集まって ご飯を食べたり 話をしたり けんかをしたり、何か 教わったりする場所になれるように と 思っています。
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