お客様の声 ハロー斉吉セット

2012.10.01

さんまのなめろう

廻船問屋 だったころからの くせのようなもので、お客様がおいでになると すぐ 家でご飯を食べていって と お誘いしてしまいます。
震災のすぐ後 御馳走するようなものは なにも無くても ついつい おにぎりだけでも 食べていって と声をかけてしまいます。母は 「たまには よその家のまずいものも食べてみて」と云ったりします。

食べてほしい 魚があれば もう 嬉しくて 無理にもお誘いしたくなります。美味しい なんて 喜ばれると それは 魚の鮮度が、材料がいいだけなのに すっかり いい気になるのです。
美味しそうに 食べて頂く お客様を 眺める楽しさと 幸せは くせになり また次に ついつい お誘いしてしまう 繰り返しです。
さらに 10月 は 格別です。
私たち 気仙沼人が心底 愛している さんまとカツオが 両方とも 抜群の時期だからです。

とれたてのさんまに塩をして 炭火で焼いてカボスを絞ります。
それと さっと酢で〆て 昆布とあわせたもの
さんまの刺身 に つみれ汁
カツオは 玉ねぎのスライス 生姜 みょうが 青しそを たっぷりのせた たたき
それとは 別に 脂ののったカツオの刺身
何といっても 自慢は さんまのなめろう
三枚下ろしにしたさんまを長ネギと仙台味噌を少し混ぜ 出刃包丁で ばたばた たたきます。七味唐辛子をほんの少し
これを あったかいご飯にのせて 食べます。
なめろうを お椀に入れ 鉄瓶で沸かした 熱いお湯を注ぎます お醤油をたらり
これで 最高に美味しい お吸いものになります。
お客様が おいしーいいっ なんて【し—】を のばしている声を聞いたら
すっかり 鼻の穴が広がっていることと 思います。
でも やっぱり 魚が良いだけなのです。
ごめんなさい
きっとまた お誘いします。

               

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