2013.10.09
スーパーヒーロー
カーナビのない頃、気仙沼に来る時は 山また山を通って、これで本当に港町につくのかと どんどん不安になったと いつも言われました。 ようやく山が途切れ 突然に海が現れます。気仙沼の地形はそもそも平らなところがほとんどなく、昔は お金ともいえる 米を作るのに適さない土地 だったため とても 貧乏でした。しかも 山に囲まれていますから 中央へのアクセスも 今よりも一層悪い
でも 目の前は海です しかも世界で 3本の指に入るくらい豊かな。 だから 昔の気仙沼の人たちは 母親に楽をさせたいと 言って たくさんの男の人が漁師になり 海に出ました。どんどん 技術は 進歩し 伝承し ここは 勇敢で優秀な漁師さんが たくさんいる 町になりました。
全国から 気仙沼の 優秀な 漁師さんを 求めて 漁船もあつまりました。
だから町の人は 外からおいでになる お客さんを 「よぐ来たね」 「おかえりなさい」と大喜びする母港の町なのです
遠洋鮪漁で 約1年の航海に 出る船 近海鮪漁 さんま漁 カツオ漁 牡蠣やわかめの養殖に つきん棒漁 定置網 様々な 漁法が ここにあり それを支える、漁船を出漁させるためのカーレースでいうピットのようなものが あり、いわばチーム気仙沼の存在も あります
漁師さんは 8時から、とか 月末だとかでなく すべて覚悟をもって自然に合わせることが あたりまえです。 勇敢な 男の世界だけれど 自然に対して 謙虚で 海に深く感謝をしています。今度の震災の後も 何も 変わりません
恥ずかしがりで 初めはぶっきらぼうに思うけど、
ピュアな気持ちを持っているから 海に魚を獲りに行くのは 恋人に会いにいくようなもんだ と 言うのです。
漁師さんは 気仙沼の スーパーヒ—ロ—
この土地の基を支える独特の漁師町の文化を思わず自慢をしたくなります。
※おもてなしを考える女性の会「気仙沼つばき会」では 12か月分の 勇気をお届けする2014年 漁師カレンダーを制作しています。