2020.12.01
2020年12月|百年

初代の吉之進さんが商いを始めてから
斉吉は来年で百年になります。
大正10年。はじめは薪や炭の商いと聞いています。
当時竹輪やカツオ節製造で使ったからで、市史をみると大正9年に気仙沼に日本で初めての魚類専門の冷蔵庫ができていて、
それらの製造が盛んになってきた頃だと思います。
その後は食料品やたばこの販売もしておりました。
次の代になって全国からたくさんの漁船が集まる気仙沼で昭和28年ごろ廻船問屋業となりました。
祖父母は昭和35年に27歳の3代目を社長にして斉吉を株式会社としました。
平成元年に私たちが斉吉に入社したときに魚の加工品の製造と販売を始めましたが
平成23年の東日本大震災で会社、工場、店舗のすべてが被災流失し、
再スタートをするときに、廻船問屋業の部門を分社して、今に至ります。
どの時代にも大変なことがあっただろうと思われます。
初代も2代目もわずかな記録しかなく詳細は分からないことも多いのですが
昭和4年の気仙沼大火、昭和8年の昭和三陸津波 太平洋戦争 昭和35年のチリ地震津波、少し考えただけでこれくらいのことに遭っています。
先代からは、廻船問屋時代、船主さん方が気仙沼で自前の事務所をつくり、ほとんどの取引先がなくなるような危機もあったと聞いています。
そう、いつでもなにか起こります
小さい商いだけれど、その時その時の代が多くの人のご縁に助けられながら懸命に続け、繋いできた今日なはずです。
百年後の想像などできないけれど、続けることで、薄く、少しずつ層のように積み重なるよりどころがあることに深く感謝しています。