2021.04.01
2021年4月|思い出した亀の踊り
恥ずかしながら、「小馬鹿くさい」が宮城の方言だということを今更知った。
標準語の「小馬鹿にされた」とはだいぶ意味が違う
どこか温かいものがあって、関西の「あほやな」に近いかもしれない。
あいづ、小馬鹿くせぇんだぞ
→他人のために、無償で動くような温かいことに内心慕わしいと思いながら言っている。
いっそ小馬鹿くさいごどばっかり言って
→面白いよーと内心ほめている。
おら、小馬鹿くせぇんだよ
→暗に自分が善良だという感じのする言い方。
コロナの世になってから「小馬鹿くさいこと」をしていないなと思った。
会社の還暦のお祝い会では長寿を願う舞いとか言って
魚用の緑の紙を貼ったヘルメットをかぶり 足は水掻き替わりに緑のゴム手袋を半分はいて、
背中に小さい子供を背負って甲羅にして亀の踊り。
真剣に練習して全力でやった。
だから何?ということのない
小馬鹿くさいことは、心をふかふかさせて、別の何かを産みだす力があるんでないべが
隣のひとをたたきながら大笑いするような
人と人のそんなことの力を忘れないように、
なんとかすっぺと思っている。