2021.10.29
2021年11月|魔法の光
子供が保育所に通っていたころ
親である私が大好きだった先生が、ふと言ったことが忘れられない。
「子供たちは毎日喧嘩をするけど、ケガが心配だというところまでは介入しないことにしている。
喧嘩も思い切りしないとね」
それを聞いて以来、子供の喧嘩に介入しないことにした。
この頃になって、また3歳から5歳くらいの子どもを何人か看る時間がある。
あの頃よりずっと私の心には余裕がある。
子供たちは、早速揉めはじめ、大人である私に向かって
相手がどのように悪いか大声で言ってくる。
「そうーかー」とだけ言って取り合わないでいると、
それでも何とかして相手に自分の思うようにしてほしくて
喧嘩は言い合いを続けながら、ひどくなっていくのだけれど
どこかで急に魔法の光が一瞬差したように
ほんとうに どうしてだか子供たちは、
自分たち自身で喧嘩の前より、もっともっと盛り上がって遊び始める。
もう感動だ
大人は真似のできない、柔らかい瑞々しい心
話合って揉めて、でも話し合ってまた揉める、もう嫌だというくらい。
そうゆう時こそ、もっと楽しく盛り上がることが
大人になってもあるに違いない