2022.06.22
漆山果樹園さんの、宝物のレシピ
「漆山果樹園」さんに伺う為に、山形県南陽市へ。
ずっと、おいしくて添加物の入らないジェラートを探していた中、やっと出会えたのです。
それも、自社の果樹園で育てたフルーツで作っているとのことで、まさに「喜び勇んで」伺いました。
南陽市に向かう道中、山の上にソーラーが随分あるなぁ……と思いきや!!
これは全てハウスです。
結構急な山の斜面でも、ハウス栽培をされている農家さんを何軒もみました。
瑞々しくて、美しい、ぶどう畑
気持ちよい景色の中を、気仙沼から2時間半ほど車を走らせ
南陽市で80年以上続くぶどう農家さん「漆山果樹園」さんに到着です!
先々代の方が山を切り開き、現在は1町歩8反(約1.8ha・約1,800㎡)のぶどう畑で栽培しています。ぶどうだけでも30種類程あります。
しばし見とれてしまいます
写真真ん中が、オーナーの漆山陽子さんです。
毎朝5時半から畑に出て作業をされるそうです。
「毎朝ですか!?!早いですねー」と言うと
「いえいえ、社長(陽子さんの旦那さま)は、毎朝3時から畑に出てますから!!いやあ~でもね、やりたい事がどんどん出てくるの。ほんと忙しい。」と明るく笑います。
ずっと向こう側まで一面に続くデラウェア。
パッ!と目が覚めるような瑞々しいグリーン
葉の間からこぼれるやさしい日の光もまた綺麗です
畑に伺った6月中旬は、「粒抜き」という作業をする時期でした。
収穫時期の大きさを予想しつつ、一房一房確認し
ぶどうの粒が混み合った部分をピンセットで取ります。
間引きの作業をする事で、ぶどうの粒に十分な栄養が行き渡り形も良い葡萄になるそう。
ジェラートのお話。
果樹園で育った果物を使ったジェラートを作られています。
一般的なフルーツ系のジェラートに使用する、果汁や果物は全体の10%程ですが
漆山果樹園さんの使用割合は多いもので50%以上にもなります。
果物の自然な色合いと味です。
ジェラートにはまだまだ沢山の種類があります。
かぼちゃや桑の葉を使ったジェラートも。
特におすすめを陽子さんが出してくださいました。
実は、そのすべてが陽子さんの息子さんが考案したレシピ。
「小さい頃から喘息やアレルギーがあったこともあり、大変に繊細でした。80歳の祖母(漆山さんのお母様)が朝獲りした無農薬野菜を小さい頃から食べて育ったこともあったのか、口に入れるものについては特段敏感。添加物の入った食べ物を食べると胃の中がかゆくなってしまう程でした。」
と話してくださいました。
数年前は特に ”添加物を入れないでジェラートをつくるのはあり得ない”
とされていた中、「こころから安心して食べられる、美味しいものをつくりたい」
と、強く願ったことと思います。
ここに、大切に作られた瑞々しい果物があること
そして繊細な方だったからこそ生まれた、宝物のようなレシピです。