2022.09.30
2022年10月|羽田のお山がけ
暗いうちに馬の背に付けた大きなかごに入れられて
おじいさんが馬をひいて連れていってくれた。
馬の背に揺られて寝てしまい、起きたら羽田神社さんのふもとだったな
父から聞いていたお山かけの思い出。
当時は 暗いうちに登りはじめて一番山を競い、
奥の院で日の出を拝んだようだ。
日の出が5時として、確かに夜中の12時すぎには家を出発したのではないだろうか。
魚町から羽田神社さんまで約11km
昔の夜道、山道、馬の背に孫をのせて歩いた
当時のおじいさんの達者ぶりを思う。
ひいおじいさんも
おじいさんも
お父さんも
おじさんも
登ったお山がけ
羽田神社に400年以上も伝わる伝統行事で
数え7つになった男子は、甘えないように父親以外のおじいさんやおじさんに付き添われ、
白い浄衣 頭には白のハチマキをして杖を与えられて奥の院を目指し
2.1キロの険しい山道を歩く途中何度か難所があって、
きつくて帰りたくなるそうだ。
無事にお詣りをし、晴れ晴れ、洋々と走って下山してくる子供たち。
付き添いのおじいさんは、口ぐちに、
とても大変だったと言っている。
もう日頃から鍛えないと登れない。
子供の健やかな成長を願う通過儀礼である
もう一方で
次の代へ、未来への希望をはっきりと見る。
感じる日なのだと思った。