2022.11.04

青森　矢田さんのりんご

「あどはだりしてまうじゃ」

青いりんご　ブラムリーでお世話になった
青森のりんご農家の矢田さんから、黄色いりんごが届きました

写真は「めいげつ」ですが、いただいた時は「トキ」でした
りんごをむいてお皿に出すと
どんどん家族の手が伸びて、3つのりんごが、あっという間になくなりました。

あどはだりしてまうじゃ　は青森弁で
おかわりしてしまうほど　ということだそうです。
シャキシャキして甘くジューシー　見事なりんごです

どうしても、行ってみたくなり
10月の終わりに青森の浪岡　矢田さんのりんご畑を訪ねました。

めいげつです

葉とらずフジです。

矢田さんの畑は有機肥料１００％です。
ですから畑で木からりんごをもいで、その場で皮ごと頂きました。

皮もやわらかくてジューシー　果汁が零れ落ちるようでした。

土に入れる有機物は、分解したものと、これから土の中で微生物が分解するものが混ぜてあり、
窒素の効き目を長くゆるくしていくのだそうです。

化学肥料のような大きな効き目ですぐに効くものでないことは、とても大切な事だということが、自分たちのものづくりにも照らして良くわかります。

弘前は道路沿いに大きなりんご倉庫がいくつも見え
（気仙沼魚市場くらいのおおきな倉庫がいくつも！）
さすが　大きな大きな日本一のりんご産地青森です。

どこからでも岩木山が見えています。その麓はどこまでもりんご畑が続いていました。

「りんご農家で良かった」

矢田さんから、りんごの話と土の話をたくさんお聞きしました。
りんごの可能性についても話が飛び、ワクワクしながら
いつもの前のめりが、もっと前のめりになりました。
青森県は大切な産物を研究し育て、海外にも販売するために
いろいろな研究と工夫を積み重ねていて、やる気のある農家さんの役に立つ手伝いをしていることが矢田さんの話からも伝わりました。

矢田さんの畑は弘前から青森方向へ30分ほどの浪岡です
八甲田山　梵珠山　岩木山と続く　天然のブナ林。その真ん中の梵珠山の麓に位置します。
りんごはすべて外　つまりハウスの中での栽培ではありません。
ここの環境が何より大切なのです。　澄んだ空気と広大な天然のブナ林を介して流れる澄んだ水
寒暖の差が大きいこの地で育ったりんごは実が締まってシャキシャキ　甘く濃い味わいです。

この木は矢田さんの畑で40年くらいの樹齢だそうです。

りんごの木は手入れをしてあげると１００年も実をつけるそうです。
毎年苗を植えるわけでもないのに
手入れをして答えてくれるりんごを、こうして育てる仕事が
嬉しい、りんご農家で良かった　と仰る矢田さんの言葉が心に残ります
なんて
瑞みずしくて　豊かなんだと、自分の目がキラキラになったような思いでした。