2024.12.10
2024年12月|「子供が育つ」

思い返すとほんとうに、いいかげんだ。
7歳前後の子供を3人、商談先近くの大きな商業施設の中で遊んで待っているように言って仕事へ行った。
夜までかかってしまった仕事終わり、末の娘から「お母さんまだ?」と電話がきた。
車で1時間もかかるのに「今すぐ帰るよ」と言ってしまい夜の田舎道でアクセルを踏み、
スピード違反で捕まる。
歩いて行けるから、3人同じ習い事を勧めたのも、
その時間は自分の仕事ができるから。
ゼッケンは練習の迎えに行った車の中で縫い付け逆さまだったことも、
ユニフォームごと縫って着られなくなったのは何度も。
学校の教材注文はたぶん2秒で見てチェックし、教材の入れ物だけが届いて
中身が入っていないのを渡され、子供も私も驚いたのに、じゃあ兄のを借りてと言い聞かせた。
七五三の時は年子三人の混乱に自分まで着物を着たから汗だくで、
予約していない写真館に怒涛のように入って撮影し、
予約した写真館から電話が来るまで気づかず。
朝から子供たちが楽しみにしていたクリスマス会へやっと着いた時は
バイキングのお料理が殆どなくなっていて寂しかった、いつも。
きりがない、いいかげんな親だ。
私の母にはもちろん。妹、会社のみなさん、近所の方々、友達のお父さんお母さん
どれほどの人のお世話になっただろう。
少しも整わないことの連続だけど、とても楽しかった。
いつでも時間がなくてパズルのようにいろいろを組み立てて走っていたように思う。
まるでこちらが主体で育てたように考えるけど
それはだいぶ違う
「子供が育つ」はきっと
「こちらが育ててもらった」のだ。
みっちり詰まって充実していて、
自分比で、あの頃いちばん、世界を広げられたのだと確信がある。