2025.01.09
2025年1月|お雑煮とあんこ餅
今年の母のあんこの出来栄えは素晴らしかった
決まったレシピなく、おおよそ五感で作っているので、
毎年少しずつ違い、時々後退もするけど全体には進化しているのだと思います。
母は「斉吉に嫁に来てから65年お正月の支度をしている」と言っています。
(お恥ずかしながら、私はいまだに支度の殆どを母に整えてもらっています。)
この地方の元旦の朝は
お雑煮とあんこ餅と大根なます。
もともとお重につめた「おせち料理」を食べる習慣はありませんでした。
年越しのお膳を年神様にあげて拝みます
なめたかれいの煮つけ まぐろやめかじきなどのお刺身 たこなどの酢の物
牡蠣フライなどの揚げ物に、地元で揚がった貝類の入ったお吸い物 というあたりが定番でしょうか
都会では年越しそばと聞くけれど
私たちの地元はなぜ大晦日のお膳に力を入れるのだろうかと、謎に思う気持ちでおりましたが、
「昔は太陽が沈んだ後は次の日と考えていた」と冊子トランベールで読んで、ようやく腹落ちしました。
お膳は、年を越していただく初めの食事だったのです。
そうゆう訳で、年明け2回目の食事が お雑煮とあんこ餅。
なぜあんこかはわかりませんが、北海道が小豆の主産地になる以前、
斜面ばかりでやませも吹き米作りに向いていないこともあり、ここが主産地であったと聞いています。
食べ物を物流にのせるようになる前は「地元にあるもので作る。」ですね。
母の作った美味しいあんこ餅にも、これまでの積み重ねにも感謝。