2021.03.22
気仙沼市唐桑町 戸羽平さんの「もまれ牡蠣」
三陸の春牡蠣の美味しさは、ずいぶん知られるようになりました。
春の牡蠣が一年中で一番美味しいのを地元は知っていたけれど、この時期の牡蠣を外に出荷して美味しさをわかってもらおうと道を開いた唐桑のリーダーは戸羽平の畠山政則さんです。
私たちがやっくんと呼んでいる畠山政也さんのお父さんです。
こちらがやっくんです。政也さんは唐桑で牡蠣を育てる戸羽平さんの5代目です。
春の牡蠣は雪解け水が川から海に流れ込み牡蠣は栄養豊富な海の中で、完熟に向かいます。
身が入ってクリーミーな濃厚な味になります。火をとおしても縮まない味の濃い牡蠣です。
ほとんどの牡蠣は波の穏やかな内海(うちうみ)にいかだがあります。
植物プランクトンたっぷりの川の水と海水が混ざる汽水域と言います。
それが、特にこの時期
戸羽平さんのもまれ牡蠣は、この時期外洋のいかだから水揚げします。
内海のいかだで育った牡蠣を沖にだして、寒流が運ぶプランクトンを栄養にするそうです。
正面に大島へ渡る鶴亀大橋が見えています。この手前を左にいくと外洋です。
外洋は波が荒く、いかだを繋いでいるロープが切れたりすることもあり、難しさはあるそうですが、牡蠣に寒流が運ぶ栄養を与えるためです。
これは2年前の初夏の写真ですが、やっくんが垂下式と言われる牡蠣の種がついたロープをあげて私たちに見せてくれています。
まるで陸の上で仕事をしているように、いかだの上で仕事をされています。
3月中頃、伺ったこの時期はちょうど牡蠣の種をロープに挟む作業をされていました。
種は長年のお取組み先へ帆立の貝に薄くついているものを頼んでいるそうです。
はじめから種が少なくついていて牡蠣が伸び伸び育つようにされているのです。
この種を海に入れて1年半から2年半で牡蠣は成長します。
お客様に届ける牡蠣のサイズを相談に行きました。奥で皆さんが並んで牡蠣を剥いています。
沖から帰ってきたやっくんは 外洋のわかめも積んでいて「わかめ食べるすか?もっていって」
海はものすごくおおらかで豊かです。
この記事の商品
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