2021.07.19
憧れの権四郎だだちゃ豆と干し柿
もう何年も前に伊勢丹で、枝豆を売られていてお客様が次々に、どんどん買われていくお店ながほりファームさんを、同じフロアに出店して一週間眺めていた。「ありがとのぅ」「どうものぅ」って庄内弁。私が当時枝豆だと思った豆は、庄内が誇るだだちゃ豆
他に比べられないうんまい豆。何年か後、冬になって、「ありがとのぅ」って声をまた聞いた
あのながほりファームさんの干し柿
これも食べてみて納得するこれぞ干し柿、格別にうんまい自然のままの干し柿だった。
憧れていたら、今年の2月、また伊勢丹でお隣での出店をさせていただいた、思い切ってぜひ鶴岡へ、御地へ伺いたいとお願いして今回だだちゃ豆の畑と庄内柿を見せていただいた。
山形の鶴岡、金峰山の麓のだだちゃ豆畑
かえるが何匹もはねています。この時は盆ちゃと言われる早生豆があと少しで収穫時期になるという頃でした。
だだちゃ豆は成長に合わせて畝を高く、豆の根元に土を盛っていくのだそうです。
畝をたてる仕事をしたばかりの畑は、畝の間を風がとおり、豆の匂いがして、本当にきれいです。
またかえるです。
あと一週間後くらいには豆は身がばんっと入り収穫時期を迎えます。
当代の権四郎さんです。
何代目かもうわからないということですが、権四郎というのは屋号です。庄内地方の古い家はこのように名前が屋号になっていることが殆どとのことでした。ご自宅にも伺いましたが、2間近くもありそうな大きなお仏壇に驚きました。
このだだちゃ豆が美味しいから豆を分けてほしいといわれ、よその地区に植えることもあるけれど、何年かしても同じ豆にならないのだそうです。
この土地の力があって、また大切に育てる技があってこその、他にない豆なんですね
権四郎だだちゃ豆を守り、全国のお客様に大切に届けていらっしゃる、ながほりさんと権四郎さんのお家の皆様と。
庄内柿も見せていただきました。
まだ小さいけれど立派な庄内柿の形をしています。
まだこのくらいでした、
私たちが普段見ている柿の木とは全く様子が違い、果樹として手入れをされて育てられています。
このような柿の木が100本も並ぶ林が他にもあるそうです。つくづく庄内地区の広さと取り組まれているボリュームを感じました。
今の時期はトマトのハウスでした(このトマトも、とっても美味しくて大箱でいただいたお土産がすぐになくなりました)
ここは冬になるとハウスの両側を開いて
庄内柿を干すそうです。
この画像はながほりさんから頂いたものです。
干した柿は、手袋をしてひとつひとつ揉んで中をやわらかくしていくのだそうです。この土地があって、手間をかけて育った柿はさらにひとつひとつに手間をかけているから、一見素朴でよくある自然の干し柿に見えて、全く別な、格別な干し柿になるんですね。また柿を干す時期に伺います。