お客様の声 ハロー斉吉セット

2024.11.01

ひとつの卵が届くために

山形県天童市の株式会社半澤鶏卵さんの卵です。

このふかふかと床に敷き詰められているのは、もみ殻です。
数日後に入ってくる「もみじちゃん」たちのために用意されているとのこと

隣には

いました。一歳上のもみじちゃん

近くに寄ってきてくれました。
そろそろご飯の時間だからでしょうと仰っていました。

ここの養鶏場で働かれている鈴木さん(中央)と
この日3か所の養鶏場をご案内くださった石山さん(左)です。

石山さんの、この写真はサングラスの強面の方のように見えますが(サングラスではなく外に出ると色が変わる眼鏡でした)終始、養鶏場にいる鶏を「もみじちゃん」「さくらちゃん」と呼んでおられました。

このふかふかのもみ殻が敷かれ、

自然の光と土地の空気がいっぱいの様子、その隣にひとつ上のクラス

まるで幼稚園の子供たち、新しく入ってくる年少さんの準備のことのように聞こえました。

鶏の健康を一番に考えているのだと、伝わってきます。

「もみじちゃん」です。

鶏卵はほとんどが国内生産ですが、そのほとんどが外国鶏に大きく依存していて日本独自の純国産鶏による生産はわずか5-6%とのこと、その中でも平飼いは0.17%という希少さです。
半澤鶏卵さんでは純国産鶏の「もみじ」と「さくら」を育て卵を生産しています。

鶏舎は4か所
鶏舎の場所に一番大切なのは良い水だそうです。
豊富な地下水に恵まれた場所であることです。

また鶏舎はそれぞれ

果樹畑の間にあったり、畜産団地の中にあったり、木々に囲まれた山の麓にあったりしました。
それぞれが良い水と土地の空気いっぱいです。

これは鶏糞を外に出すための大きなパイプです。
鶏卵はもみ殻と合わさり発酵させて堆肥となり、地域の果樹農家さんが使われる循環ができているそうです。

本社のある高擶地区にTAKADAMAテラスという直営店があり、

卵たっぷりのジェラートやバウムクーヘンを作られていて、ここでゆったりと頂くこともできるのです。

お店の前に卵の販売所がありました。

ここは24時間、新鮮な卵が買えますが、お客様が次々とおいでになり卵を買われていました。地域に4か所もあるそうで、地元の方々が、うらやましくなりました。

最後に

なんておいしいんだろうと、また食べたくなるスモッちのことです。

スモークという響きはスモークサーモンなどヨーロッパの文化かと思っていました。
どうして卵にスモークを?とお聞きしました。

古くから冬に食べるものを保存するために必要で工夫された食文化だったのです。
驚きました。昔の家には囲炉裏のある部屋の他に燻製部屋があったそうです。
秋田のいぶりがっこは有名ですが、雪が深く、冬になると動けなくなる雪国の文化は地続きでした。

もともとあった伝統の食文化から生まれ進化した「スモッち」。
半熟に茹で卵を殻ごと塩味をつけて冷蔵庫で寝かせます。
その後さくらの木のチップ さくらんぼの木のチップで燻製にして、また冷蔵庫で寝かせます。

黄身までほんのり燻製の香り、ちょうどいい塩梅の塩味。
ひとつの卵を私たちがいただくための、たくさんの愛情ある仕事を見せていただき、
お話をお聴きしました。

感謝

               

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