気仙沼たより
斉吉の和枝専務が毎月頑張って書いているエッセイです。 ばっぱが書いている内容に合わせたイラストも味わい深いです。 百貨店での販売や通信販売でお買い物いただくと大体付いてくるので読んでみてください。 気仙沼弁が多いので読みにくいこともあります。
気仙沼たより2024.10.31NEW
2024年11月 | うろかろって
食べ物のことがもっと知りたくてうろかろしています。 人類は何を食べてきたかという世界地図を見ました。 日本を含む東アジアは、主食が米でたんぱく質は魚。例えばヨーロッパは小麦と畜肉です。 そうか… 続きを読む 2024年11月 | うろかろって
記事一覧
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2012.10.01
さんまのなめろう
廻船問屋 だったころからの くせのようなもので、お客様がおいでになると すぐ 家でご飯を食べていって と お誘いしてしまいます。震災のすぐ後 御馳走するようなものは なにも無くても ついつい おにぎりだけでも 食べていっ… 続きを読む さんまのなめろう
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2012.09.04
ぜーぜーから うきうきへ
小さい頃は 秋が大嫌いでした。台風が多くて ぜんそく持ちの私は 急に気圧がさがるのに 調子を合わせられず、発作が起きるからです。
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2012.08.06
第63幸漁丸 再び!
昨年の津波の後の火災で 63幸漁丸は 被災しました。 長い間 気仙沼で一番の水揚げを続けてきました。船主さんは すぐに「また やる!」と 決めましたが 造船所も被災し ずっと思うようになりませんでした。去年の3月11日 … 続きを読む 第63幸漁丸 再び!
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2012.07.05
ばっぱの台所
元気な おじいさんやおばあさんの活躍は、その家だけでなく 地域の宝だなあと感じます。私たちなど 到底及ばない 働きを 重ねています。長い間のご苦労を 余裕の笑顔で語る様子が 何とも 嬉しく、誇らしい感じがします。 斉吉に… 続きを読む ばっぱの台所
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2012.06.01
ありがとう 豪邸
豪邸が 在って 本当に 有難かった。もう すっかり みんなが 「豪邸」 と呼んでくださいます。本当は 古い古い 漁具倉庫にくっついている アパートなのです。震災後ここに来た時は社長と二人で 毎日泥を出し 木の根っこが伸び… 続きを読む ありがとう 豪邸
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2012.05.01
牡蠣やわかめの舞い踊り
こんにちわあーっ どどどどどっ弾む元気な叫び声と一緒に うちの豪邸(笑)の階段を駆け上がる音声を聞いて立ちあがった 途端もう目の前に牡蠣の袋をいっぱい持って盛屋の一代さんがいました。すごい勢いです「これ!見でっ 見でっ … 続きを読む 牡蠣やわかめの舞い踊り
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2012.04.01
「気仙沼さんま寄席」です
何と!「ほぼ日」さんが 立川志の輔師匠の落語会を企画してくださいました。素晴らしい 夢のような日でした。大型観光バスが10台もきました。町の中を大勢の人が歩きました。千人を超えるお客様が 東京から、全国から 気仙沼へおい… 続きを読む 「気仙沼さんま寄席」です
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2012.03.01
1年がたちました
言い表せないほどたくさんの事があった1年でした。地震と津波で、私たちの日常は一変しました。家も会社も工場も流されて 今まで持っていた多くのものが 手元から消えました。でも、今まで無かったものが、多く得られているのではない… 続きを読む 1年がたちました
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2012.02.01
ばあちゃん 磯まわり
朝は−10度 痛いような寒さの日が続いています。浜へ降りた時の寒さは なお一層です。こうなると、春は 少しずつ やって来るはず と 気配探しをしたくなります。 真っ先に思い浮かび どうだべ?と思うのがわかめを始めとする海… 続きを読む ばあちゃん 磯まわり
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2012.01.01
変わる時
震災前に本店のあった魚市場前は 文字通り 気仙沼魚市場を目の前にした地区です。多くの人やトラックが行き来し 朝は入札のアナウンスが聞こえ さんまの時期は 夜、入港船のライトが見えます もうかサメの時期は サメの匂いがしま… 続きを読む 変わる時
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2011.12.01
ようこそ豪邸へ
寒くなりました 風が強い日 ぴゅーぴゅーの音の他に ガラス窓だからガタガタ、 トタンだからバタバタ それに「少し揺れでんでないの?」 昭和40年ごろ 先先代の斉藤みさほが 実家の田んぼを半分ゆずってもらい 漁具倉庫を建て… 続きを読む ようこそ豪邸へ
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2011.11.01
良い【気】を出す人
かおるちゃん が 笑って言います。「大丈夫だよ」次に ふんわり ゆっくりとした口調で「落じづいで」と言います。いよいよ 大事な現場に立って さあこれから という緊張の中 必ず眉間にしわを寄せてキイキイ 言う 私をみて そ… 続きを読む 良い【気】を出す人