気仙沼たより
斉吉の和枝専務が毎月頑張って書いているエッセイです。 ばっぱが書いている内容に合わせたイラストも味わい深いです。 百貨店での販売や通信販売でお買い物いただくと大体付いてくるので読んでみてください。 気仙沼弁が多いので読みにくいこともあります。
気仙沼たより2025.04.02NEW
2025年4月|また新しい春
工場の中から けんかしているの? と思うくらいの声で言い合いが聞こえています。 ひろみさんの声はいつも このほうがいいとか どうしてこうなっているのとか、のやりとりで 内容までは聞こえないけれど、私は「うるさいよ」と言っ… 続きを読む 2025年4月|また新しい春
記事一覧
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2012.03.01
1年がたちました
言い表せないほどたくさんの事があった1年でした。地震と津波で、私たちの日常は一変しました。家も会社も工場も流されて 今まで持っていた多くのものが 手元から消えました。でも、今まで無かったものが、多く得られているのではない… 続きを読む 1年がたちました
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2012.02.01
ばあちゃん 磯まわり
朝は−10度 痛いような寒さの日が続いています。浜へ降りた時の寒さは なお一層です。こうなると、春は 少しずつ やって来るはず と 気配探しをしたくなります。 真っ先に思い浮かび どうだべ?と思うのがわかめを始めとする海… 続きを読む ばあちゃん 磯まわり
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2012.01.01
変わる時
震災前に本店のあった魚市場前は 文字通り 気仙沼魚市場を目の前にした地区です。多くの人やトラックが行き来し 朝は入札のアナウンスが聞こえ さんまの時期は 夜、入港船のライトが見えます もうかサメの時期は サメの匂いがしま… 続きを読む 変わる時
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2011.12.01
ようこそ豪邸へ
寒くなりました 風が強い日 ぴゅーぴゅーの音の他に ガラス窓だからガタガタ、 トタンだからバタバタ それに「少し揺れでんでないの?」 昭和40年ごろ 先先代の斉藤みさほが 実家の田んぼを半分ゆずってもらい 漁具倉庫を建て… 続きを読む ようこそ豪邸へ
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2011.11.01
良い【気】を出す人
かおるちゃん が 笑って言います。「大丈夫だよ」次に ふんわり ゆっくりとした口調で「落じづいで」と言います。いよいよ 大事な現場に立って さあこれから という緊張の中 必ず眉間にしわを寄せてキイキイ 言う 私をみて そ… 続きを読む 良い【気】を出す人
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2011.10.01
伊勢丹さんのお買い場
3月8日まで新宿の伊勢丹さんのお買い場 で斉吉の商品を販売していました。9日も東京で別の仕事をしたので 気仙沼に戻ったのは10日 1週間以上会社を空けたので 机の上にたまっていた 用件を確認してその日は終わりました。翌1… 続きを読む 伊勢丹さんのお買い場
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2011.09.01
斉吉商店中才工場
7月からプラザ企画さんのご厚意で江刺の工場を土日お借りましたが 、少しずつ販売できる状況が はっきりするにつれ 製造が間に合わない状況となっていました。さらに 中小企業基盤整備機構の制度で立てる工場上屋工事の予定が どん… 続きを読む 斉吉商店中才工場
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2011.08.01
初代 斉藤吉之進
斉吉は この初代の名前からついたものです。 今も地元では【斉吉っつあん】と 吉之進は 【がら吉っつあん】と呼ばれています。吉之進は 兄弟が多く 貧乏だったこともあり、19歳で海軍に志願しました。日露戦争中の日本海海戦時 … 続きを読む 初代 斉藤吉之進
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2011.07.01
はじめの一に戻り
今月二日から 「金のさんま」の製造を再開しました。株式会社プラザ企画の社長 専務さんのご厚意によって 、金のさんまを炊くためのすべての設備が整った 江刺のセントラルキッチンを 土日 お借りすることができたからです。こんな… 続きを読む はじめの一に戻り
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2011.06.01
よがす
地元の言葉は 力強い 上っ面でなく 心底「しゃべった」と感じる。津波の日以来夢中で過ごした。 2か月以上たって 山の緑が美しい季節になり、晴れた日に遠くを見ていると ふと 何事も起こっていないかの様な錯覚を覚え 一瞬涙が… 続きを読む よがす
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2011.05.01
持ち出した宝物金のさんまの返しだれ
「災害時 人命の次に 第一持ち出し」工場の中では 決まっていました。工場の及川マネージャーは、ずっと前から 非難するときに持ちやすいようにと 自宅から 自分のリュックサックを持ってきて それに真空パックのたれを入れてリッ… 続きを読む 持ち出した宝物金のさんまの返しだれ
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2011.04.01
私の役わり
震災の日 やっと上った高台で 黒い土埃をあげて バリバリと音を立てながら町全体が大波にのまれ 流されるのを見ました。悲しいというより 自分の目を疑うほどの衝撃でした。 寒さの中 茫然としていました。 ‘覚悟をしなくては‘… 続きを読む 私の役わり