気仙沼たより
斉吉の和枝専務が毎月頑張って書いているエッセイです。 ばっぱが書いている内容に合わせたイラストも味わい深いです。 百貨店での販売や通信販売でお買い物いただくと大体付いてくるので読んでみてください。 気仙沼弁が多いので読みにくいこともあります。
気仙沼たより2024.10.31NEW
2024年11月 | うろかろって
食べ物のことがもっと知りたくてうろかろしています。 人類は何を食べてきたかという世界地図を見ました。 日本を含む東アジアは、主食が米でたんぱく質は魚。例えばヨーロッパは小麦と畜肉です。 そうか… 続きを読む 2024年11月 | うろかろって
記事一覧
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2010.10.01
かにのカッパ
台風12号が接近した。暑くて、暑くて どうしようもない夏がいつまで続くのだろうとさえ思ったのに、一息に長袖を着て、さらに上着もほしいほどになりました。秋になると台風はつきものだけれど 気仙沼の湾に波が三角に立つのを見た… 続きを読む かにのカッパ
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2010.09.01
黙って俺の獲ったさんま食べでみろ
怪獣 の異名をとる 船頭が今年も さんま漁に出る。 出漁が迫り、戦闘モードに切り替わり 勢いを増している 。さらに漁が始まったらスイッチが入り 怪獣に変身する。船頭は今年70歳 周囲のベテラン船頭からは「あんや」(お兄… 続きを読む 黙って俺の獲ったさんま食べでみろ
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2010.08.01
弁天連みこし はじめの日
昭和59年 初めての渡御が1週間後に迫った頃 事務所も家の中も わらじや半纏でいっぱい、部屋も廊下も足の踏み場もなく、座敷のテーブルの上にまでわらじ。仕事のお客様にもお詫びを言いながら、わらじをよけて 座っていただく有様… 続きを読む 弁天連みこし はじめの日
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2010.07.01
年齢制限なし
いやあ 飽ぎだ 飽ぎだ 年寄りばがりでさあ・・・・一週間ぶりに 父が温泉から戻りました。そういう本人は まぎれもなく年寄り。それにかぶせるように勢いよく母が なんとっさあ 何歳以上でねえばだめっていうみだいに 年寄りばが… 続きを読む 年齢制限なし
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2010.06.01
電子レンジが来た
昭和44年 新しいもの好きの祖母が 電子レンジを買ってきた。まるで自分の発明のように コーヒーカップに入れた牛乳が カップは熱くならないで牛乳だけ温まるんだ こんなことも、あんなこともできると魔法のようなありさまを大得意… 続きを読む 電子レンジが来た
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2010.05.01
船頭さんとのあや良い話し
「あや」は一般的には 一旦あやがつくと・・・というようにクレームなどがつく意味となりますが 気仙沼には あや良い あや悪いと 両方あります。特にあや良いことが大事です。ここでの「あや」は運や縁起のことです。 漁師は 【板… 続きを読む 船頭さんとのあや良い話し
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2010.04.01
つばき一番搾りピュアオイル
つばきマラソン当日 会場では、大島のおばあちゃんたちが地区ごとにお雛様のようにずらりと並んで腰掛け椿油を販売します。マラソンに出場するランナーの方々も毎年決まって購入される方が多く、おばあちゃんたちはお客さんといろいろな… 続きを読む つばき一番搾りピュアオイル
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2010.03.01
あざらってなに?
新宿の伊勢丹本店で「あざら」を販売した。みんな 誰もが、 あざらって何 ?と訊くそうなれば もう こちらは ウキウキ東京には無いでしょう。気仙沼にしかないんです。自分の手柄でもないのに どうです! めずらしいでしょう!か… 続きを読む あざらってなに?
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2010.02.01
気仙沼唐桑半島 真冬の牡蠣
深い入り江が、山の上からすぐ下に見えます。リアスの海です。唐桑の鮪立(しびたち)は古く 江戸時代に カツオ漁が始まったところ、その 鮪立で 自慢の牡蠣(かき)を育てる【盛屋】さん。社長さんと知り合って3ヶ月目に 一代(い… 続きを読む 気仙沼唐桑半島 真冬の牡蠣
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2010.01.01
よいどこらさ
今朝の出船に えーえーえええーよいどこらさ花が咲きそろう ほほえーど 手漕ぎの和船時代から漁師の労働歌として歌われた「どや節」(大漁祝い唄)の一節です。気仙沼の優秀な漁師の存在は、この地の発展の大きな力となりました。マグ… 続きを読む よいどこらさ
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2009.12.01
気仙沼生まれの生姜
気仙沼市内の南側 大谷地区は古くから金の採掘をしたところです 大谷金山入り口に 内久根さんという農家があり 今年初めて気仙沼生まれの立派な生姜を収穫しました。香りといい 大きさといい土から掘り出したとき思わず「おおーっ」… 続きを読む 気仙沼生まれの生姜
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2009.11.01
気仙沼フカヒレ美人
江戸時代の終わりごろ、気仙沼でフカヒレ製造がはじまったといわれています。サメ(フカ)は、新鮮なうちに加工しなければサメの持つアンモニア臭がきつくなりますから、水揚げから加工までのスピードが必要です。さらに冬の気仙沼は晴天… 続きを読む 気仙沼フカヒレ美人