気仙沼たより
斉吉の和枝専務が毎月頑張って書いているエッセイです。 ばっぱが書いている内容に合わせたイラストも味わい深いです。 百貨店での販売や通信販売でお買い物いただくと大体付いてくるので読んでみてください。 気仙沼弁が多いので読みにくいこともあります。
気仙沼たより2025.01.09NEW
2025年1月|お雑煮とあんこ餅
今年の母のあんこの出来栄えは素晴らしかった 決まったレシピなく、おおよそ五感で作っているので、 毎年少しずつ違い、時々後退もするけど全体には進化しているのだと思います。 母は「斉吉に嫁に来てから65年お正月… 続きを読む 2025年1月|お雑煮とあんこ餅
記事一覧
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2023.12.28
2024年1月|世界をつなぐ波の綾
鼎が浦に広がれる 世界をつなぐ波の綾 気仙沼高校の校歌を初めて聴いた時から、 気仙沼湾を見るたびに、このフレーズが心の中でリフレイン。 よく考えると、湾の波はほんとうにささやかなもので、 これが世界をつなぐ… 続きを読む 2024年1月|世界をつなぐ波の綾
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2023.12.01
2023年12月|なめたが嫌い
子供のころの12月で思い出すのは何?と大人になった兄弟に聞いてみた。 ━━なめたかれいの煮つけが嫌いだった。(※なめたの煮つけは気仙沼の年越しで、大切な料理) ばっぱは一年で一番奮発して、ご機嫌よく炊きあが… 続きを読む 2023年12月|なめたが嫌い
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2023.11.01
2023年11月|「市場で朝めし。」のチカラ
この頃は毎週のように、どこかで何かのイベントがあって、 それを動かしている気仙沼の人、人、人。 自分たちでイベントを起こす、動かすはチカラがいるから それぞれが、日々の仕事以外のところも動かして、 チカラを出し合って、集… 続きを読む 2023年11月|「市場で朝めし。」のチカラ
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2023.10.13
2023年10月|おにぎりと牛乳
秋の朝冷えた空気を吸うと、思い出す。 朝起きると一升五合のガス窯に湯気を立ててご飯が炊き上がっています。 鍋で沸いたお湯の中には瓶の牛乳が5本温められていて 今日も忙しいのがわかります。 母が梅干しの入ったおにぎりを十く… 続きを読む 2023年10月|おにぎりと牛乳
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2023.09.05
2023年9月|お米の国
お米からできる食べ物は何? ごはん お餅 だんご せんべい 米麹になって、お酒 酢 みりん に味噌 甘酒やべったら漬 米ぬかも ぬか漬けになったり、米油もできる。 食事をすることを「ごはんを食べる」って言う… 続きを読む 2023年9月|お米の国
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2023.08.01
2023年8月|ばっぱが十五歳
昭和27年ばっぱは中学3年生。青葉十字運動という募金活動があって 学校を代表して(ちょっと自慢げ)初めて東京へ行きました。 上野の西郷さんの銅像のあたりで募金活動。翌日は東京のおじさんが迎えに来て 生まれて初めて銀座へ。… 続きを読む 2023年8月|ばっぱが十五歳
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2023.07.06
2023年7月|ござりへんてござりす
つなかんの一代さんと久しぶりにゆっくり話をしました。 唐桑の盛屋さんへ(もりやはつなかんの家の屋号です)嫁いですぐは、 寝たきりのひいおばあちゃんのお世話が一代さんの役割だった話をはじめて聞きました。 明治生まれの、ひい… 続きを読む 2023年7月|ござりへんてござりす
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2023.06.01
2023年6月|「あーもうーっ」
ふとしたところでガラスにうつる 自分の姿、姿勢に「ええっ?」「あーもうーっ」 肩が前にまるくなって出ている このままでは、すっかりおばあさんのシルエットです。 ここ10年は、ほとんどケアなど考えたこともなか… 続きを読む 2023年6月|「あーもうーっ」
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2023.05.12
2023年5月|出がげショック
久しぶりに大きいリュックを背負って 3泊4日の旅、パスポートも持って、初の韓国へ どこへ行くにも日本語と気仙沼弁以外の言葉が操れないこともあって はじめての場所へ旅に出ると何もわからない わからないから、聞… 続きを読む 2023年5月|出がげショック
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2023.04.04
2023年4月|斉藤吉之進翁伝
古い地元新聞に連載で 斉吉の初代吉之進の話がのっていました。 震災の後 わが家では、この新聞も流されて無くなっただろうからと 斉藤吉之進翁伝と表紙をつけて、 新聞を貼って保管していたものをくださったのです。 日露戦争時 … 続きを読む 2023年4月|斉藤吉之進翁伝
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2023.03.27
2023年3月|彼はボースン
ファースト、チョッサー、ボースン、漁船のまわりでは聞き慣れた呼び名。 ファーストは機関長の次席でファーストエンジニアの略、 チョッサーは船長の次、一等航海士だからチーフオフィサー ボースンは甲板長です。 イ… 続きを読む 2023年3月|彼はボースン
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2023.02.01
2023年2月|小さい話
もともと気が短く、1分でも早く着いて 次のことに取り掛かろうとする余裕のなさは 自覚もありましたが、母からは長い間、 「庭に咲いた花くらい見なさい」と 呆れた声で、言われ続けています。 この頃、会社まで30… 続きを読む 2023年2月|小さい話