気仙沼たより
斉吉の和枝専務が毎月頑張って書いているエッセイです。 ばっぱが書いている内容に合わせたイラストも味わい深いです。 百貨店での販売や通信販売でお買い物いただくと大体付いてくるので読んでみてください。 気仙沼弁が多いので読みにくいこともあります。
気仙沼たより2025.04.02NEW
2025年4月|また新しい春
工場の中から けんかしているの? と思うくらいの声で言い合いが聞こえています。 ひろみさんの声はいつも このほうがいいとか どうしてこうなっているのとか、のやりとりで 内容までは聞こえないけれど、私は「うるさいよ」と言っ… 続きを読む 2025年4月|また新しい春
記事一覧
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2021.04.01
2021年4月|思い出した亀の踊り
恥ずかしながら、「小馬鹿くさい」が宮城の方言だということを今更知った。 標準語の「小馬鹿にされた」とはだいぶ意味が違う どこか温かいものがあって、関西の「あほやな」に近いかもしれない。 あいづ… 続きを読む 2021年4月|思い出した亀の踊り
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2021.03.02
2021年3月|ありがとう
先に山に上がってと言われ生きていた。 冷凍庫にあった大切なおにぎり2つ、水でのばしおかゆにして8人で分けて何日か食べさせてもらった。 火を焚いてやかん一つに沸かしたお湯をもらって10日ぶりくらいで顔が洗えた… 続きを読む 2021年3月|ありがとう
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2021.03.02
2021年2月|笑う門に
高校の頃、町の中を「男子高生と2人並んで天に向かって大口を開けて笑って歩いていた」と 知り合いのタクシー運転手さんが母に話したらしく 家に帰って両親にものすごく叱られた。(当時箱入り。男子高生というのがダメ… 続きを読む 2021年2月|笑う門に
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2021.01.01
2021年1月|お恵比寿っさんの足もと
全国にあまたの恵比寿さまがいらっしゃるでしょう。 商いの神様といわれ大概は座っていますが 気仙沼のお恵比寿っさんは船の安全を守り大漁を願う神様。 船の入出港を見守るようにして立っています。 初代は、第二次世… 続きを読む 2021年1月|お恵比寿っさんの足もと
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2020.12.01
2020年12月|百年
初代の吉之進さんが商いを始めてから 斉吉は来年で百年になります。 大正10年。はじめは薪や炭の商いと聞いています。 当時竹輪やカツオ節製造で使ったからで、市史をみると大正9年に気仙沼に日本で初めての魚類専門… 続きを読む 2020年12月|百年
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2020.11.01
2020年11月|親れんこん
れんこん田へ連れて行ってもらいました。 れんこんが大好き、登米は北限のれんこんの産地でれんこん田があると聞いて ずっとこの収穫時期を待っていました。 白いれんこんは生でかじったら梨のような瑞々しい甘みがありました。 寒暖… 続きを読む 2020年11月|親れんこん
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2020.10.01
2020年10月|生鮮便の旅
今年の四月から、斉吉の通販サイトで「生鮮便」という企画を始めました。 とれたての海のものと山のものを組み合わせて送ります。 はじめは、全国の催事でお目にかかっていたお客様に なかなか会えなくなったことと、お… 続きを読む 2020年10月|生鮮便の旅
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2020.09.01
2020年9月|チェンジ チャレンジ
久しぶりにお会いした方が 震災のすぐ後に会った父が「チェンジ チャレンジ チャンス」と言っていた と、懐かしそうに仰ってくださいました。 家に帰って家族に話すと、みんな笑いました。 「そんなこと言ったんだー」 「どこ… 続きを読む 2020年9月|チェンジ チャレンジ
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2020.07.31
2020年8月|さとが笑う
生まれて6か月のさとが笑っている 「さとちゃん!」 泣いていないときは、声をかけるとだいたいはこちらをむいて笑う とても太っていてふわふわの笑顔 笑いかけてほしくて つい何度も繰り返し「さとちゃん」と声をかけ こちらも笑… 続きを読む 2020年8月|さとが笑う
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2020.07.01
2020年7月|リモートな日々
ここは、もともと中央から離れていてリモートです。 更には、もともと「密」でなく「疎」です。 東京まで新幹線に乗っても4時間以上かかります。 でも、この頃は「ZOOMで打ち合わせお願いします」って言っていただきます… 続きを読む 2020年7月|リモートな日々
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2020.06.01
2020年6月|朝ドラが来る
来年の朝ドラの舞台が気仙沼だって情報がSNSからも 知り合いからも、気仙沼つばき会からも一斉に流れてきました。 地元の嬉しさが乗っかって、すごい勢いできました。 コロナ禍の中 みんなが足元と、ごく近い未来に… 続きを読む 2020年6月|朝ドラが来る
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2020.05.04
2020年5月|メイファーズ しかたがない
数日前、日経新聞コラムで天才バカボンを描いた赤塚不二夫さんが 中国語の「メイファーズ」を自分流に訳して 「これでいいのだ」とバカボンのパパに言わせ続けた。 という話が載っていました。 私は祖父… 続きを読む 2020年5月|メイファーズ しかたがない