2016.07.26
無人島で育つレモンに会いました。
皮まで美味しくて安心なレモンに出会いたいと思っていました。
「うちの無人島にレモンがある」と聞きました。
「無人島!」と聞いただけでわくわくしました。
私どもがこう言うのもおこがましいのですが、神石高原の社長さんと大田さんが、あまりにも良い方で、若輩者の私どもにも、分け隔てなく丁寧に様々なことを教えてくださいました。
無人島にも惹かれましたが、本当はお人柄に惹かれて、呉の尾久比島へ行きました。
小さい船で島に着くと途端にレモンの森でした。
尾久比島に上陸すると、すぐに目の前がレモンでいっぱいになりました。
お伺いした前日に雨が降ったこともあり、島全体が潤っていました。レモン畑の中を歩いているだけで、ほんのりとレモンの香りがします。枝から切り取ると小さくしぶきをあげて爽やかな香りがプワーっと広がります。
少し前まで手付かずだった期間もあり、島のレモンは自生に近い状態で力強く枝を伸ばしていました。木の数はなんと1600本になります。
冬から春にかけて暖かくなる日差しを浴びて、尾久比島のレモンは青から黄色へ ゆっくりじっくりと染まっていきます。
大田さん曰く、「取っても取ってもキリがない」、「かなりしぶといレモン」だそうです。
ふだん見慣れているレモンと違い、形はゴツゴツしていたり、表面が茶色くなっていたり、大きさだって勿論バラバラです。
とれたてを絞って炭酸水で割って飲みました。
ちょっとの砂糖もいらないほど、皮から果汁から旨味が濃くておいしいです。皮も肉厚ですが、やわらかいのでそのままかじって食べられます。
レモン生産者 神石高原の大田さん
株式会社神石高原の大田さんは、広島県呉市豊浜町の無人島 尾久比島で、レモン畑を管理、収穫をしています。栽培期間中は、農薬・化学肥料を使用しませんので、大自然の恵みをそのままに、皮までギュウッと旨みのあるレモンに育ちます。
尾久比島のレモンはごつごつしていて、どちらかというと不格好。
昔の夏みかんみたいな皮で、今まで私たちが知っているレモンとは表情が違いました。
力強いレモンです。
これを気仙沼のさんまやいわし、めかじきや鮭と合わせたらさぞ美味しかろう、
ぜひ使わせていただきたいと思いました。
鉄器やフライパンで焼きやすい形でご用意しました。
レモンの果汁とオイルで、身はしっとりしていて、爽やかな味わいです。