2012.04.01
「気仙沼さんま寄席」です
何と!「ほぼ日」さんが 立川志の輔師匠の落語会を企画してくださいました。
素晴らしい 夢のような日でした。大型観光バスが10台もきました。町の中を大勢の人が歩きました。
千人を超えるお客様が 東京から、全国から 気仙沼へおいでになりました。
そして なんとも私の足りない言葉では 伝えにくいほど 暖かくて「にこにこ」する空気で満ちました。
去年の今頃 毎日泥の中 壊れたものと失くしたものに覆われていた 気仙沼にこんな一年後が 用意されていた事が、
また 傷ついている 町の中でも こんなに嬉しい空気でいっぱいになった事が、 夢のようです。
地元でたくさんの人が関わって準備しました。それぞれが初めて取り組む事も多く、越えなければならないハードルがいっぱいありました。これもさんま寄席の大きな収穫だったと感じています。
師匠の落語は繰り返し思い出すたびに、私たちの中で魅力を増しています。
話の中で「えっ」
と思うほど長い間(ま)がありました。
「えっ」と聞き耳を立てるほどの小さい声もありました。千二百人がカタリとも云わず 静まり返るなかでの小さい声です。反芻して思い出しているうちに ふと 震災直後 生活音のしなくなった町で情報を探したことを思い出しました。
そんな集中力や 師匠が話の中でおっしゃった想像力のことを改めて考えています。
気仙沼においで下さった皆様とほぼ日の皆さん 糸井さん 志の輔師匠 心より感謝です。