2012.11.02
あでがわれだもの
戻りカツオは 旨いとか さんまは、「なめろう」にすると良いなんて このごろは そんなことを言ったり 心底美味しいことが分かったり しているけど 小さい頃は、また刺身か・・・また魚か の繰り返し たまには 肉の入ったカレーが食べたい 魚肉ソーセージの入ったマカロニサラダが スーパーのお惣菜コーナーで売り初まったころは 紙のキョウギに三角に包まれていて 店が忙しい日に買ってもらえるのが、楽しみ
カップラーメンが 出始めたころは なんて すごい食べ物だろうと わくわくしました。
子供の口に合おうが合うまいがお構いなしの家の食卓は、 献立を考えるより いただいた 魚があるから それを 今日は 焼くとか今日は 煮るとか そんなことで 用意されていて、夕方 帰ってくるなり 台所の匂いを嗅いで 大体はがっかり していたものです
たまにカレーの匂いがして おっ と思うと 中身は肉ではなくてめかじきだとわかり またがっかり 。
不平を言おうものなら たちまち「あでがわれたもの に文句言うんだら たべっこどないがす」(用意された 食事に 不平を言うなら 食べなくてよい)
と云われ続けました。
好きなものが なんでも 簡単に手に入り たくさんの食べ物の中から 選んで食べることができます。家族の食卓であっても それぞれの好みに合わせて整えることも、ずいぶん簡単になりました 食べる楽しみは つくづく 増えたのだと思います。
様々な台所事情を まとめて 今日の食卓に出てくる夕ご飯。
用意された ご飯を みんなが揃って 頂く 事は 食べる楽しみ以上の豊かさかもしれないと ふと 思いました。