2015.03.02
先輩の話
うちの年寄りは威張っている。
その先の年寄りもかつて威張っていたので、代々そうなのかとも思う
いいたいことを言い、やりたいようにしている。
そして 私は毎日、言いたい放題のこごとを言われている。
「あんだだら さっぱり何もしねーで よぐそんなふうにしていられるね
「なんと着た着物もかげっぱなしで 私に片づけさせる気だべが ろぐなごとになんねがら
「やっと芽だした木のこと見らいん こんなの見えないようでは 何やったってだめだがら
父も「娘は気仙沼さ 嫁がせろ 人口も減ってんだぞ 」と毎日。
何度も言われているから はいはい という感じで聞き流すようになり、それを繰り返している
もしかして これは とても効率が悪いけど、ゆっくり染み込んでいて、自分の一部となり ふと思い出したり、きっと自分もそうするに違いないとも思った。あーがっかり
ただ、 怒られてばかりいる者の弁解のようだけれど 怒られやすいことも大事だと思った 指摘されやすいとはいいことだ
ともあれ 先輩が出す空気は大事で あとから来て空気を換える人もいるけれど、後輩はほとんど先輩が出す空気を吸う。
いいたいことを言い やりたいようにしている年寄りだけれども
震災の後 自分たちの人生の積み重ねだった様々を流されて 一度も文句を言わなかった
と気が付いた
やはり先輩だ ありがたい