2013.05.31
出船おくり
今日も
400tを超す 大型鮪船が出船です。インド洋 南太平洋 北大西洋など 世界の海で 仕事をする漁師さんを送ります
漁師さんの家族を初め船主さん また 漁に出るための準備にかかわる様々な業者さん、たとえば 燃料や 餌、食料を積む仕事。エンジンの整備に始まり、無線機、冷凍機、漁労機械などなど 船内は一つの宇宙のように ありとあらゆるものが詰まっていて その仕事をした人たちも そろって みんなで出船を送ります
岸壁で隣にいらした60歳くらいの女の人が 話しかけてきました。
今日出船する船の 乗組員家族ではないそうですが この方のご主人も 同じような船にのっていらっしゃるとのこと
【これが 気仙沼の景色だよね 他に無いっちゃー】誇らしそうでした
そう 私も 心底そう思います。五色のテープ、 見送りの旗、 笹竹に掲げられた大きな大漁旗
【ぼおーっ】というなんとも 心にぐっと響く 汽笛を鳴らして 離岸します
岸壁からも 船上からも 大きく 大きく手をふります。紙テープがひかれ ころころ手元で回ります岸壁は 船から少しだけ離れた場所にみんなが立っていて 誰も 前にでません
隣の女の人がまた 言いました【駆け寄ると そのまま海の上まで歩いていって 追いかけそうになるから 動かないんだよね。 船の上でも 追いかけられると いやだっちゃ】
なんと、こんな想いが たくさん詰まっている場です。
想いを まずは心にしまって お互いが 元気でがんばっぺ なのです
とても見事で ちょっとせつない 気仙沼の景色が繰り返されます
ありがとう 漁師さん