2008.03.01
本店が開店します
三月の声を聞くと、まだまだ寒い東北の地にあっても、日差しは日増しに暖かくなるような気がして、背伸びをして春を待っている、そんなこのごろです。
春は、様々な出発の時期です。
私たちの店も、昭和30年から本社がある魚市場前の廻船問屋事務所を半分、お店に改装し、新しくオープンします。
廻船問屋事務所は奥になります。漁船の関係者の皆様どうぞ今までどおり、気軽においでいただき、お休みください。
道路に面した側が店舗になります。これまで、海の市店の限られたスペースの中でお客様をお迎えしておりましたから、なんぼかゆっくりとしていただけるのではないかと、思っています。海の市店から歩いて10分くらいのところで魚市場前大通りにありますので、どうぞお立ち寄りください。囲炉裏でお茶をいれてお待ちしています。
店の壁面に漁船の板子(いたご)を使いました。板子というのは「板子一枚下は地獄」といわれ漁師の勇敢さをあらわす言葉にも使われていますが、漁船の甲板に敷く板です。‘右二下十六‘‘左一下九‘という風に番号が彫ってあります。
漁の切り替えのときに漁具を入れ替えますが、そのときにつけたりはずしたりするものです。長い間潮をかぶった板子板ほど丈夫なものはありません。そんな板子板が誇らしく、店の正面に使われています。
大漁かんばんを飾りました。昭和30年ごろまでは大漁をした年に船主が反物で乗組員に配ったものです。まさに漁師の勲章です。
本店は、できるだけ気仙沼独自の空気が漂うようにと願ってこれからも少しずつ精進いたします。どうぞ海の市店同様、よろしくお願いいたします。
斉吉魚問屋 本店 TEL0226−22−0669 営業時間8時から18時まで年中無休
※本店は物販のみで海鮮丼の営業はございません。