お客様の声 ハロー斉吉セット

2011.01.01

祖母の【産業選手】

ぴっぴっぴーーっ 口にくわえた笛を勢いよく鳴らして 神輿の担ぎ棒位、大きなタモの柄を操る、笛の指示に合わせ タモを揚げるクレーンが動き、さんまの水揚げは リズム良く 連携プレーをつなぐ。リズムが崩れると 怪我につながる
タモを魚そうに入れる タモの網にさんまを入れる クレーンで持ち上げる タモを回転させて、岸壁側のトラックにさんまを揚げる
柄にすがる 船員さんは3人 跳びはねる、ぶら下がる、着地する。パフォーマンスとしか思えないほどの躍動感で まるでダンスユニットエグザイルか っていう動き
もしかして 女子高生に見せたら 【きゃーっ】て 騒いでくれないかなあ そうしてもっと漁師になる人増えないかなあ なんて考えていたら 思い出した、
祖母は 船員さんの事を 産業選手 といっていたそうだ。
汗をかいて現場でばりばりと働く人たちは 確かに アスリートのようだ。

祖母は大正元年生まれ、高度成長期のエネルギーの中で仕事をした。
男勝りで、気が強く 酒を飲みすぎたりする 若い船員さんたちを頭ごなしに 怒った。
怒っていたけど 彼らを産業選手 といって 大切にした。
【若いころ おめえのおばあさんに 怒られた、いっつも おごられだ 優しい声はかげられだごど無え そんでも いっつも怒られさ来るみでえにして こごさ来てだ】

当時怒られていた方はみんな 今は大船頭さんです。
【怒られるってことは見込みあるってことだぞ】 船頭さんが 付け加えました。
怒る側の心の底に愛情があって 怒られる側にも素直な心 が あったんだなあと思います。新しい年になりました。また 一に戻って素直な心で 産業選手になれるよう がんばります。

               

ページトップへ