2021.10.01
2021年10月|えす・でぃ・じーず
5歳の孫がふと言いました。
「かめや魚が食べたら困るからね、海でストローとかビニールをひろったんだよ、
えす・でぃ・じーず だよ」
幼稚園ではもったいないばあさんという絵本を中心に教わるそうです。
わが家のばっぱは昔からスーパーでの買い物は必ず手前からとってカゴに入れ
対面売りの生鮮のお店だと
「あんだいで先に売りだいのけらいん」(お店の方で先に売りたいのをちょうだい)
と言って期限の近いものを進んで買っていました。
そう言われたら、傷みそうな魚や野菜をばっぱに売るお店があるだろうか
逆に気を遣わせるんでないかと若い頃の私は隣で少しドキドキしました。
ばっぱは生まれた家も商家で、
店は必ず先に売りたいのがあるということが身に沁みていたからで、
今どきのSDGSのように考えていたわけではないのです。
この頃はコンビニでも「すぐ食べるなら前からとって」と書いてあったりします。
東北の産地では、言われなくても始めっからSDGSだっていうことに
たくさん出会ってしまうから、つい「ずっと前からサスティナブルだっちゃね」って、
不似合いなカタカナを半分気恥しく口にしてしまいます。
もったいないことはしないとか
相手が困るようなことはしないとか、先のことを考えるとか、
実はずっと先の人たちもそうしてきたことですが、
小さい人とも一緒に、これでいいか、もう少しできないかと改めて自分たちに問うような気持ちです。