2020.04.01
2020年4月|桜の引越し
9年近く前
私たちが越してきた場所の前に
7本の桜の木がやって来ました。
震災前
気仙沼の大川沿いに桜並木があって
満開の時は桜まつりが開かれ、屋台もでるし、シートを敷いてみんなお花見の宴会をしたものです。
津波にあって、そのほとんどが枯れてしまいましたが
生きていた7本は我が家の向かい側に移植され、
私には詳しくわかりませんが縄で巻いてもらったり、
剪定をしてもらったり、大切に生かされて
一度大きく傷ついた桜だったのだと思いますが
来てすぐの頃より 年々たくさんの花をつけるようになっていました。
仮置きだと聞いていましたが
9年たって
以前の桜並木があった付近のかさ上げも終わり、
小さな公園もできました。そこが桜の木のずっと暮らす場所だそうで
先日 7本の桜が引っ越していきました。
向かいの7本の桜の木があった場所は、まっさらな土地になって
寂しくなりました。
ひょろひょろの枝に少しだけ、やっと頑張って咲いた花を
それでも、春が来て桜を見ることができて、なんとありがたいことだと、眺めた日を思いだしました。
7本の桜の木にとっては、仮の場所から引っ越して
新たな場所での樹齢を重ねていくことと思います。
近いんだから時々桜に会いに行ぐべ