2021.08.02
2021年8月|良いごど あったっかねす
毎年お世話になっている
気仙沼大島の柚子のおがりあんばいを見に小山さんを訪ねました。
今年は早めに梅雨が明けて、子供たちが夏休みになる前に真夏の日がやって来たので
どうだろうかと。
予め伺うと電話したところ、2回目のワクチンを打って、
昨日から調子が悪くて家にいるから何時でもいいとのこと。
小山さんの柚子畑は亀山の麓にあり南側の海に向かって広がる、なだらかな傾斜地で柚子の間から海が見えます。
こちらで勝手に見て帰るからいいですよ とお伝えしましたが、顔見るよと仰って畑に出てくださいました。
ついでのように山の神様のお社を新しくしたから見て行ってとお誘いいただいたので、
お詣りさせていただきました。
小山さんの家は当代で23代目の旧家です。
栃木県、小山においでのご先祖は、藤原の鎌足から35代続いており、
そこから別れて、系図にはこれより大島に居住すと記されているそうです。
23代前って鎌倉時代ですかね。この山の神様は小山さんの氏神様で、
その時からここに奉られていたのだと思う、とあっさり仰いますが
700年くらい前のことですね。
「良いごどあったっかねす」は大島の古い言葉で「良いことがありましたから」です。
お詣りした方からそう言われて、とても嬉しかったと私に話しながら、
もう具合は良くなったよって大きな声で笑って、
どなたでもお詣りしてくださっていいんだよ
と仰る小山さんご自身が山の神さまに思えました。