2021.09.03
2021年9月|リュックのなか
ここ1年半スマホの中にたまった画像は勢いよく緑色が増えました。
東北のあちらこちらへ、畑へ行って農作物を見せていただいているからです。
コロナ禍で三密を避け7割とか5割リモートにしてとテレビでは言っていますが
そもそもこちらの生産現場は 「疎」です。
広い空の下、隣の人とは2mどころではなく、きっと20mも離れて仕事をしています。
今月は宮城県にも緊急事態宣言が出たので
県外へ出かけるのは止めましたが、本当はやっぱり現場です。
お会いして話を伺い、畑や山や工房を見せていただきます。
このあいだも伺ったチーズ工房の排水の側溝の磨かれぶりに感動しました。
それぞれの現場から、かけがえのない大きなパワーを頂いているのだと
つくづく思っています。
自然と一緒だから、雹が降った、長雨が続いたと思うに任せないことも多いのに
命を繋ぐ食べ物はこうして私たちにも分けてもらえているのです。
必ず、積み重ねている人の寡黙な仕事や、そのまた先代の仕事ぶりに触れることになり
リュックの中は お話でいっぱいです。
震災の後 リュックの中は抱えて、解決しなければならないこと、
やらなければならないことで、ぐちゃぐちゃで
暗闇でリュックの中に手を突っ込んで、さらに追いかけられるようだったと思い出しました。
今はずっとありがたいです。
ワクチン2回接種も終わったし
リュックを背負って、近い未来は、必ずもっとたくさんの人に会いに行きます。