2023.03.27
2023年3月|彼はボースン
ファースト、チョッサー、ボースン、漁船のまわりでは聞き慣れた呼び名。
ファーストは機関長の次席でファーストエンジニアの略、
チョッサーは船長の次、一等航海士だからチーフオフィサー
ボースンは甲板長です。
インドネシアのバグスさんは大伸丸のボースン。18歳で気仙沼にきて初めて漁師になり、
今24歳 去年からボースンになりました。
どうして漁師になったのと聞いたら
彼は「たいへんだからこそ 男らしい仕事。かっこいいと思う」といいました。
バグスさんが、かっこいいと思っているのは
大伸丸の船頭なのだと思います。漁船のトップは船頭 漁労長のことです。
彼らが就労手続きのためインドネシア大使館へ行かなければならない時
船頭は一緒に上京し、レストランでご飯を食べ はとバスに乗ったんだと聞きました。
「18歳から言葉もわからないところさ来て 働ぐんだよー。
俺にはでぎねーなーと思うよね 家族みだいに大切にしねぇと」と船頭がおっしゃいました。
一時帰国したバグスさんから
家族が集まってナシクニンを中心に
鶏肉や魚の辛そうで美しい料理を囲んだ写真が送られてきました。
ボースンの彼は、大伸丸の船頭さんのところで働こうって、
友達を3人誘って気仙沼に帰ってきます。
彼らが作ってくれた美味しい鹿肉のカレー、
私は辛くて食べられないけど、
バグスさん「わさびは辛くて食べられない」と笑って海鮮丼の上から取り除きました。