2023.07.06
2023年7月|ござりへんてござりす
つなかんの一代さんと久しぶりにゆっくり話をしました。
唐桑の盛屋さんへ(もりやはつなかんの家の屋号です)嫁いですぐは、
寝たきりのひいおばあちゃんのお世話が一代さんの役割だった話をはじめて聞きました。
明治生まれの、ひいおばあちゃんの言葉がわからない、お嫁に来たばかりの一代さんに丁寧な言葉で話すから、
ただでさえわからないのに敬語です。
『 「ござりす」が2回続くようなやつ!あれなんだっけ!そうゆうのがいっぱいで
要るのか要らないのか、さっぱりわからない。地元で育った人たちが羨ましかったよー』
さぞかし、辛かろうと思う話ですが、おもしろく大爆笑の連続です。
唐桑は同じ気仙沼の中の一つの地域ですが、特に古くからの文化やしきたりが守られてきました。
だから一見難しそうに思いますが、実はうんと人を大切にし、勤勉な暮らしがある土地柄だと思います。
その難しそうに見えるところに明るい窓を開けてくれたのが一代さんだと感じています。
だから、今は若い人たちがたくさん移住してきています。
先日 あるパン屋さんでパパが小さい子供と二人でパンを選んでいました。
これは朝ごはん用 ママの分とパパの分と・・・
買い物が終わるとパパにだっこしてお店を出ていきました。
パパもママも一緒に子供を育てる。そんなことは当たり前になりました。
年の多い方の私たちは守るものと、変えた方がいいものを間違わないようにしたいです。
一代さんはどんなに困難でも素直で明るくて一生懸命の積み重なりだと改めて思いました。
心から尊敬しています。
ぜひ「つなかん」へおでかけください。
変わらない一生懸命と新しく吹く風いっぱいの窓が開いています。
※ござりへんてござりす は 「ありません」 「いりません」 の敬語です。