2023.08.01
2023年8月|ばっぱが十五歳
昭和27年ばっぱは中学3年生。青葉十字運動という募金活動があって
学校を代表して(ちょっと自慢げ)初めて東京へ行きました。
上野の西郷さんの銅像のあたりで募金活動。翌日は東京のおじさんが迎えに来て
生まれて初めて銀座へ。
銀座の不二家パーラーへ連れていってもらい
アイスクリームにチョコレートがかかったのを食べました。
「世の中にこんなうんまいものがあるのがって驚いだね」
「それと、忘れられないのは、
ガラスケースにピカピカしたきれいな色の銀紙に包まれだ
鉛筆のようなチョコレートが並んでだの、きれいであくっとなったでば」
「東京に行ぐごどになったがら、お母さんが仕立て屋さんに頼んで
白いワンピースを作ってくれて、赤いベルトが着いでだ」
なんと晴れがましいね。
ぺこちゃんは昭和25年に登場したというから
ばっぱが感動したのはぺこちゃんのペンシルチョコレートではないかと思います。
広葉樹林の伐採が進んだ戦後の木材不足の中、
まっすぐなスギを植えることに
みんなが向かっていたのですね。
かつて必要だと、考えても、時代が下がると問題となることもあるし、
それがきっかけで、また新しいことが生まれたり。
身内だと、ただ昔の話、
ふぅーんと適当な返事をしているけど、大先輩から、ライブで話を聞くことは、
いつでもあるわけではなく、
父が他界してからは、もっと深く聞いておけばよかったと悔やまれることもあります。
お盆がきます。
生きている先輩からはライブで話を聞き、
亡くなった人とは心の中で会話をする日ですね。