2024.10.01
2024年10月 | 気を使っても「中ぐらい」
郷土料理のテレビ取材をうけました。
ばっぱから私、私からえみちゃんへ繋げる気仙沼のさんまのすり身汁
小学3年生は夕飯の食卓ですり身汁が好きかとカメラを向けられて
ほんのちょっとだけ周りに気を使ったかもしれないけど
「うーん中ぐらい」と答えました。
取材の方たちは、「わぁーいすり身汁だ」
と言ってほしかったようですが。
そう
子供たちは、唐揚げやカレーやハンバーグが好き
郷土料理が好きっていう子供は、そりゃ、きっと少数。
地元でとれたものだけでできている、昔ながらの料理は地味。
50年前に子供だった自分ですら、そう感じていたものね。
世の中は移り、みんなが食べなくなると
郷土料理は失われるだろうか?
87歳の母(ばっぱ)に、記憶にある料理で今は無いというものはあるかと聞いたら
しばらく考えて戦時中の「糧めし」くらいだべが?といった
ばっぱは、子供の頃から自分が食べていたものを基本に今も作っているからだ
4歳と6歳のひ孫たちは、ばっぱの周りに絡まって、日常に見て食べています。
大人になったら、沁み込んでいるこの景色と匂いを懐かしく、温かく思い出すことでしょう
冷蔵庫もない時代に食べ物を大切に美味しくと工夫した暮らしの続きは
大切にしたいし
これからも美味しいとみんなが喜ぶ工夫のバトンが今きっと、ここにあるのでしょう
他所の郷土料理を
土地の話と一緒に味わうのは「滋味とはこれ、楽しみはこれ」。ですね